「先生の強みって自分では何だとお考えですか?」
HP制作中に、私が士業の先生にそう聞くと、「うーん……。」と一瞬、言葉が詰まります。
たしかに、難しいですよね。普段は自分が尋ねる側にまわりますが、いざ自分の強みを言えと言われると、私自身が悩んでしまいます。
私のいいと思う強みと、相手がいいと感じてくれている強みは違うかもしれません。
ただ、インタビュー経験を積んだ職歴から感じることがあります。実は、強みって、自分では当たり前すぎて気づいていないことの方が多いんです。
今回は、士業専門ホームページ制作を手掛ける親和ホームページ代表の前原が自分の強みを見つけるヒントを紹介してみます。
本当の強みは、自分が当たり前にできることにある?
私は、士業専門のホームページ制作を手掛けていますが、その前はプロのライターとして活動していました。
その時のことです。ふるさと納税の取材で、北海道のある観光地の老舗レストランのオーナー女性にインタビューさせていただいたことがあります。
その方は、そろそろ80歳近くになるのですが、取材を通して感じたのは、とにかく気配りが素晴らしいということ。
レストランの料理や内装も素晴らしかったのですが、私が一番印象的だったのは、女性オーナーの気配りでした。
取材中は、私に気を配っていろんなお話をしてくれたのですが、ある時「ちょっと待っててくださいね」と私に言いました。
何をするのかなと思っていたら、スタッフの方に、「あそこの外国人の方が困っているみたいだから見てあげて」と指示を出されていたのです。
私との会話をしながら、お店の中を見ていたなんて!
その後も、常連さんが来たら声をかけていたり、本当に気配りが素晴らしい方でした。
でも、私がご本人に伝えると、「まだまだですよ」と一言。
それどころかご本人は、「前原さんに嫌な思いをさせていないかしら」と最後まで気を配っていただき、こちらが恐縮をしてしまうほどでした。
後で、Googleマップのクチコミを見ると、日本人も外国人も「気配りが行き届いていて感動した」と絶賛されています。
「やはりな」と思ったのですが、お店のレストランのホームページには、気配りを頑張っているとは全く書いていませんでした。
この時に私は、ご本人が謙虚な能力ほど、実は強みであるという事実を、あらためて実感したのです。
士業の先生の強みも「当たり前の中」にある
これは士業の先生にも当てはまります。
私は、社会保険労務士の先生のホームページ制作でインタビューをしたのですが、ご本人にとって当たり前なことほど、すごく魅力に映るケースが多いのです。
「いやー、できて当たり前ですからね」と述べられる謙虚さは、まさにプロフェッショナル!
お客さんが仕事を安心して任せられるという長所なので、私はそこを強調します。
ですが、自分で原稿を書いてしまうと、そうした「自然にやっていること」を見逃して、別のことを長所だと考えて強調しがちなのです。
ダニング=クルーガー効果にも通じる話
実はこれ、心理学的にも証明されている理論です。
心理学には「ダニング=クルーガー効果」という有名な理論があります。

スキルが上がるにつれ、自分の実力に対する自信がいったん下がるという現象です。
たとえば、英語を勉強し始めた頃は「けっこうイケるかも」と思うけれど、実際に留学してネイティブと話してみた途端に「全然ダメだ…」と感じる。
でも、そこでしっかり努力して、帰国直前にはかなり話せるようになっている。帰国後に英語力を問うと、本人は「まだまだです」と言う。
こういう現象、見覚えありませんか?
人は、今努力していることほどアピールしたくなります。しかし、他人が本当に知りたいのは「この先生に頼んで安心か?」ということ。
だからこそ、息を吸うように当たり前にできていることこそ、伝えるべき強みなんです。
最後に 強みを自分ひとりで書くと見逃してしまうかもしれない
ホームページ制作をすると、自分で原稿を書く機会が大半です。
自作をすると自分で原稿を書かないといけませんし、ホームページ制作会社やフリーランスに依頼をしても、士業の先生ご自身に原稿提出を求められます。
私は、インタビューを生業の一つにしてきたので、ホームページ制作業界のこの慣習には驚愕しました。
原稿を自分で書くのは、「自分の強みは自分がわかっている」という前提があると私は感じます。
ただ、これは本当に難しいことです。だからこそ、自分の当たり前にできること、お客さまの喜ぶポイントかもしれない。
そう思って、ご自分の強みを考えてみてください。
強みに関しては、自分一人で探すのは難しいので、困ったら誰かに聞いてみるのもいいと思います。
親和ホームページでは、士業の先生と一人ひとりお話をしながら、専門のライターがホームページの原稿を作っています。
第三者目線が入るので、「自分でも思っていなかった強みにインタビューで気付けた」というメリットがあるのが特長です。
ホームページを作るときに、自分の考える強みが依頼者に刺さるのかわからない。そんな士業の先生の悩み、親和ホームページにご相談ください。
士業の先生のお話をヒアリングして、プロの専門家がホームページデザインから原稿まで作成させていただいています。
士業の先生向けにZoomでのオンライン無料相談を実施しているので、まずは30分の無料相談からお試しください。
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