こんにちは。士業専門ホームページ制作を手がける「親和ホームページ」代表の前原です。
独立開業を控えた士業の先生にとって、意外と悩ましいのが「事務所名をどう決めるか?」という問題です。
行政書士・社会保険労務士・税理士・弁護士……。どの業種でも屋号(事務所名)は自由に決められます。
一方で、実は“後から困る”ケースが少なくありません。
このnoteを書いている士業専門ホームページ制作を請け負う親和ホームページ代表の前原は12年以上、SEO対策(検索対策)の経験を積んでいます。
そこで今回は、士業の屋号を決める際に知っておきたいインターネットと検索の観点からの注意点を紹介します。
士業の世界は、名前がかぶりやすい
士業の先生で悩まれるのが、事務所名です。悩まれると、同業の方にアドバイスを受けると思います。
士業の事務所名で最もよく見かけるのが、「名字+士業名+事務所(またはオフィス)」というパターンではないでしょうか。
たとえば、
- 佐藤社会保険労務士事務所
- 高橋行政書士事務所
- 山本税理士オフィス
といったように、シンプルな命名が多いのが特徴です。
ですがここに、大きな落とし穴があります。
社労士の佐藤先生は、ちょっと待ってください
この時に不幸なのが、全国的に苗字のかぶる先生です。
たとえば「佐藤社会保険労務士事務所」。
一見まったく問題なさそうな屋号ですが、実はこの名前、検索エンジンで調べると非常に不です。
なぜなら、「佐藤社会保険労務士」というキーワードは、全国に同姓同業の先生が多数いるため、完全に埋もれてしまいます。
さらに恐ろしいのが、「SATO社会保険労務士法人」という、日本最大規模の社労士法人の存在です。
そのため、「佐藤社労士事務所」という屋号にしてしまうと、検索しても自分の事務所がまったく出てこないという事態に陥りかねません。
(特に、「SATO社会保険労務士法人」が本社を構えている札幌の社労士先生は、なんとかして名前に差をつけたほうがいいです)
つまり、いくら頑張っても“見つけてもらえない”事務所になってしまう可能性があるのです。
実在した“検索に埋もれた”実例
名前が被らないことがいかに大事か。これは士業の事務所ではありませんが、わかりやすい例があります。
2000年代。イギリスに「Dogs(ドッグス)」というロックバンドがありました。実力は高く、私自身も大好きでだったロックバンドです。
ですが、彼らのバンドは一時期ちょっとだけワールドツアーをしたものの、そのまま消えてしまいました……。
原因はいろいろあったのですが、バンド名もその一つだったと思います。
なんせ、「Dogs」という言葉はあまりに一般的すぎて、検索しても一切ヒットしないという問題があったらからです。
「dogs」と検索すると、出てくるのはペットショップや犬のしつけ教室ばかり。バンドはそのまま世の中から見つけられず、消えてしまいました。
どんなに良い中身を持っていても、見つけてもらえなければ存在しないのと同じ。それが、今のインターネットの世界です。
事務所名は検索されることを考えて付けるべき
最近はマーケティング上でも、「検索」という概念が重要視されています。
その一つが、インターネット時代に提唱された、「AISAS(アイサス)」というマーケティングの行動モデルです。
こちらは頭文字の単語を読み取り、「AISAS(アイサス)」と呼ばれています。
- Attention(注意)
- Interest(関心)
- Search(検索)
- Action(行動)
- Share(共有)
この中でも特に重要なのが「検索」と「共有」です。名前を聞いた人は、必ずといっていいほど検索する時代です。
そこで見つからなければ、どれだけ評判が良くても意味がありません。名前がかぶっていたり、既存の団体や法人と似ていたりすると、集客のチャンスを失うこともあるのです。
最後に 名前を決める前に、まず“検索”してみてください
士業の屋号は、自由に決められる分、将来のリスクを自分で背負うことになります。
- 同じ名前の先生が後から開業したら?
- 検索結果が法人や他の業者に埋もれていたら?
- 苗字と関係ない名前をつけたけど、検索で出るの?
こうした問題を未然に防ぐには、ご自身で名前を決める前にGoogleで検索することが第一歩です。
いろいろとやるべきことがあり、専門家に相談したほうがいいのは間違いありません。
ただ、「思いついた名前を検索して被らないかをチェックする」というのが大事なステップです。
被っていても、地域や士業名によっては表示させられることもあるので、それ以上を望むなら、ぜひホームページ制作会社にも相談することをオススメします。
親和ホームページでは、ホームページ制作をする時に開業準備中の先生からの「どんな名前が良いでしょうか?」というご相談をお答えしています。
ご希望があれば、地域や業種・SEOとの相性も踏まえた屋号の候補も一緒に検討可能です。
ドメイン・Googleマップ・検索表示などの観点からもアドバイスできますので、もし気になっている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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