なぜブログやSNSはホームページ代わりにならない?出版物で例えた


「ホームページを作るにはお金がかかるし、ブログやSNSだけで十分じゃないかな…」

そんなふうに思ったことがある士業の先生も多いのではないでしょうか。

実際、アメブロやInstagram、X(旧Twitter)など、今は誰でも簡単に情報発信できる時代です。

ですが、ブログやSNSだけでは「信用の土台」としては不十分!

私の本音では、「うちのところでホームページを作らなくてもいいから、ホームページはちゃんと作ってください!ブログやSNSとは別物なんです」と心の中でシャウトしています。

そこで、今回はネットメディアの特性を、「出版物」にたとえて、ウェブの専門家がわかりやすくお伝えします。

開業を予定している先生にこそ、損はしないので、ぜひ知っておいていただきたい内容です。

目次

情報には「ストック型」と「フロー型」がある

まず、ネット上の情報には大きく2つの種類があります。

  • ストック情報:時間が経っても残り、必要なときにいつでも見返せる情報
  • フロー情報:時間とともに流れていき、古くなると見つけづらい情報

この違いを出版物にたとえると、次のようになります。

ストック情報 単行本/辞書 内容が整理されていて、何度でも読み返せる。信頼性の土台になる。
・フロー情報 週刊誌・新聞 発信しやすいが、一過性。内容が流れていき、情報が埋もれてしまう。

単行本で今日あった事件を伝えませんし、新聞紙は都道府県に所属する社労士の名前を全部載せることはしません

どちらも「お金の無駄!」ということはお分かりいただけると思います。

出版物によって果たすべき役割が違うように、ネットメディアによっても役割が違うのです。

士業会の会員ページは「辞書」──正確だけど「選ばれる理由」は伝わらない

士業の世界では、各都道府県ごとに士業団体のホームページがあります。この社労士会や弁護士会の会員情報ページは、まさに「辞書」のような存在です。

  • 名前、登録番号、所在地などの基本情報は確認できる
  • でも、どんな業務が得意なのか、どんな人柄なのかは伝わりにくい

一応、取扱業務は載っていますが、写真や人柄まで確認することは難しいです。

このように、“存在を証明する情報”としての役割は果たしても、選ばれる理由までは届けられません

自分を伝える「単行本」がホームページ

一方で、士業の自分を思う存分伝えられるツールが“単行本”としてのホームページです。

  • 士業の先生の写真
  • どんな業務を扱っているのか
  • どんな想いでこの仕事をしているのか
  • 実績・料金・サービスの流れ
  • お客様の声や事例紹介

変りにくい情報が整理されていて、読み手にしっかり伝わるのがホームページの役割です。

ホームページを開けば、同じ場所に取扱業務や料金が載っています。

「知りたい情報が、いつも同じ場所にある」——これが、ストック情報としての強みです。

ホームページは、時間をかけて制作して、風化しにくい文章を載せる単行本に値すると言ってもいいでしょう。

ブログは「週刊誌」専門性の発信には強いが、流れていく

一方で、ブログやnoteは「週刊誌」にあたります。

  • 最新の話題や専門情報を発信できる
  • しかし、時間が経つと過去記事に埋もれてしまう
  • 基本的な情報を届ける場には不向き

ブログやnoteのいいところは、専門的な情報を書けるところです。たとえば、AIと税理士の仕事などのトレンドを載せやすく、見てくれる読者もたくさんいます。

しかし、「料金体系」や「対応エリア」をブログやnoteで書いても、数か月後には他の記事に埋もれてしまい、見つけづらくなります。

専門的な記事を書くにはとても良いですが、あくまでホームページの“補助ツール”として使うのが効果的です。

SNSは新聞。スポーツ新聞やタブロイド紙にも似てる。人柄や雰囲気は伝わるけれど…

SNSは「新聞」のような存在です。新聞のように固い情報の時もあれば、スポーツ新聞やタブロイド紙のように柔らかい時もあります。

一面の見出しは派手で目を引くけれど、内容は日替わり。

読まれるのはその日限り。明日にはもう別の話題に置き換わっています。

  • 毎日の発信で人柄や雰囲気を伝えられる
  • 拡散力があり、共感を得やすい
  • しかし、情報は一瞬で流れていく

SNSは最新情報やその日の気持ち、自分の言葉を伝えるのに向いています。

考えてみてください。X(旧Twitter)で料金や取扱業務を発信しても、過去のポストをさかのぼるのは困難です。1〜3日くらい前までが限度でしょう。

このように、SNSは普遍的な情報を載せるのには一番向いていないツールです。

結論:集客するためにはストック情報のメディアから作るのがオススメ

SNSやブログは発信ツールとして非常に便利です。ただし、それはあくまでフロー型の補助ツールだと言えます。

先生自身の業務・実績・想いをしっかり伝えるには、ストック型のネットメディアが一番適しています。

以前にもお話ししましたが、ストック型のメディアとしてはホームページGoogle Mapが一番確実です。

さらに、余裕があれば、ブログやSNS発信を試みてください。

やることがたくさんあって大変ですが、まずはネットメディアの特性を見極めて作るのがオススメです。

  • SNSやブログはあるけど、軸となるホームページがない
  • 信頼されるために、きちんと情報を整えたい
  • 開業前に、発信の設計から相談したい

ホームページ制作でお悩みを感じたときは、ぜひお気軽にご相談ください。

親和ホームページでは、士業の先生向けにZoomでのオンライン無料相談を実施中です。

士業の先生のお話をヒアリングして、先生のご事情に合った方法をご提案させていただいています。

無理な営業は一切ありません。安心してお話していただけます。

なかなか相談できない士業の先生の悩み、親和ホームページにご相談ください。

▶ 無料相談のお申し込みはHPのお問い合わせフォームからどうぞ

目次