社労士のWeb集客で依頼者獲得につながる手法6選。制作にオススメの順番も紹介

「苦労して社労士試験を突破したけれど、開業をしたら集客という壁で悩んでいる」

これは開業して間もない社労士の方からお聞きするお悩みです。

親和ホームページに依頼していただく社労士の方からも、「紹介だけでなく、ネットを使って新規開拓のお客さんを取れますか?」とご相談をよくいただきます。

結論から言うと、インターネットを使った社労士業務の集客は可能です。

むしろ、スマートフォンが普及した現代では、Web集客のほうが効率よく依頼者を集められると言えます。

ただ、ウェブ集客にはいろんな選択肢があり、ポイントを抑えないと「効果が出ない」と勘違いされてしまいます。ここがもったいないところです。

そこで、社労士の先生が実際に使える7つの手段を整理します。そのうえで「最初に整えるべき優先順位」を最後にまとめます。

目次

なぜ社労士にとってWeb集客が有効なのか?

なぜ、社労士はWeb集客に力を入れるべきなのでしょうか?

それはスマートフォンの普及によって、社労士を探す行動が大きく変化しているからです。

20〜50代の現役世代はほぼ全員がスマートフォンを持ち、総務省の「情報通信白書 令和7年版」でも、2024年時点で60代が78.8%、70代でも53.0%が所有しています。

いまでは、何か困りごとが起きたときに「手持ちのスマホで検索して調べる」という行動が自然になりました。

この変化により、経営者や一般人が社労士を探す入り口は、「知人の紹介」や「電話帳」から、「Google検索」や「マップ検索」に置き換わってきています。

2000年代までは、駅前に事務所を持って、固定電話を引いて、タウンページに事務所を載せることが集客方法でした。

2020年代の今は、ホームページを持って、携帯電話の番号を載せて、インターネット広告やブログ記事を出すことで集客しやすくなっています。

社労士のWeb集客を考える時に大事なターゲティング

社労士がWeb集客を始めるときに、まず考えたいのが「誰に伝えるか」という点です。

ホームページやSNS、ブログなど、さまざまな発信ツールがありますが、重要なのは「どんな人に、どのように認知してもらうか」。社労士の顧客は大きく分けて2種類に分類されます。

  • 労務管理(BtoB) … 経営者や人事担当者
  • 年金・労災(BtoC) … 現役世代や年金受給者など一般の個人

それぞれに有効なWeb集客の方法を見ていきましょう。

経営者に有効なWeb集客

経営者は、知り合いの経営者から社労士を紹介されて依頼するケースが多いです。

しかし近年では、「紹介=無条件に信頼」ではなくなっています。紹介されたとしても、「自分に合う人か」「どんな仕事をしている人か」を確認してから契約したいというニーズが強まっています。

そのため、ホームページやSNS、ブログを通じて、社労士本人の人柄や実績を見られる環境を整えることが重要です。

また、「就業規則を整えたい」「助成金を相談したい」といった経営課題に対しては、地域名+サービス名で検索されることが多く、ホームページやGoogleマップ、ブログ記事、ネット広告が有効な接点になります。

一般人に有効なWeb集客

障害年金や労災手続きなど、個人が社労士に依頼するケースでは、ほとんどがインターネット検索からの問い合わせです。

なぜなら、社労士の知り合いがいる一般人は非常に少ないからです。

全国に約45,000人の社労士がいますが、日本の人口約1億2,000万人で割ると、3,000人に1人。さらに障害年金に強い社労士となると、2万人に1人とも言われています。(諸説あります)

そのため、障害年金の対象となる20〜64歳の方々は、身近な人に社労士の知り合いがいません

そこで、「手持ちのスマートフォンで障害年金に強い社労士を探す」という行動に出るのが一般的になっています。

遺族年金や労災のサポートを求める方も同じく、身近に社労士の知り合いがいません。

そのため、ホームページやGoogleマップ、ブログ記事、SNS発信、ネット広告などを通じて自分の社労士事務所を発信して、悩んでいる相談者に選んでもらうというWeb集客がスタンダードになりました。

社労士のWeb集客手法6選

社労士にとって、経営者や一般人のどちらにもWeb集客によるアプローチが重要になっています。

ただ、Web集客と言ってもさまざまあるので、迷ってしまう社労士の方も多いのではないでしょうか?

・ホームページ
Googleビジネスプロフィール(Googleマップ / MEO)
インターネット広告(検索広告・SNS広告など)
LP(サービス特化のページ)
検索対策(SEO)マーケティング
SNS(X / Instagram / YouTube / noteなど)

大きく分けると6つあるので、1つずつ解説します。

1. ホームページ

社労士がWeb集客をしたければ、ホームページを持つことが最初の一歩です。

なぜなら、今の時代、経営者も一般の相談者も、依頼をする前に必ずと言っていいほど社労士のホームページを確認するからです。

社長や人事担当者は、トラブルが起きたときや就業規則を見直したいとき、まず「どんな事務所なのか」「相談しても大丈夫そうか」を確認します。

障害年金でも、相談者は複数の社労士事務所と比較して、「サービス内容」や「信頼できる社労士か?」を見て、決めています。

SNSやネット広告は「きっかけ」にはなりますが、「依頼の決定打」にはなりにくいものです。最終的な判断は、やはりホームページの内容や雰囲気で決まります。

だからこそ、ホームページを整備することで他の事務所との差別化がしやすく、「選ばれる社労士」になりやすいです。

実際に、社労士がホームページを持つことで、こんな効果が生まれています。

・講師として立ったセミナーで知り合った方から、後日ホームページを見て相談が来た
・見知らぬ方がホームページの内容やデザインを見て依頼を決めてくれた
・ホームページのブログ記事を通じて信頼され、問い合わせにつながった

まずは、ホームページ制作がオススメです。

2. Googleビジネスプロフィール(Googleマップ / MEO)

近年、Web集客の手段として注目されているのがGoogleマップです。

「第二のホームページ」と呼ばれるほど重要性が高まっているGoogleマップ。ホームページと組み合わせることで、全体の問い合わせの1/5がGoogleマップ経由という社労士事務所のケースも増えています。

なぜ、Googleマップが社労士のWeb集客に効果的かというと、「会って相談したい」という相談者・依頼者のニーズと相性が非常に良いからです。

基本的に、書類の受け渡しや面談のしやすさを考えると、多くの相談者・依頼者は「自宅や会社の近くで会える社労士」を探します。

Googleマップなら、自分の居場所から地図上で自分の近くの事務所を探せるため、利用者が年々増えているのです。

Googleもこのニーズに着目して、Googleビジネスプロフィール(GBP)というサービスを整備し、検索結果やマップ上に社労士事務所を表示する仕組みを整えています。

ただし、マップ上で伝えられる情報には限りがあります。最終的に「誰に相談するか」を判断するのは、ホームページでの社労士紹介や過去の実績、料金表、写真やデザインの信頼感です。

そのため、ホームページとGoogleマップをセットで作って集客するのが、効果的な集客戦略になります。

3. インターネット広告(検索広告・SNS広告など)

Google広告やSNS広告(X、Facebook/Instagramなど)を使って、悩んでいるお客さんを誘導する方法もあります。

Google広告では、本来の検索順位の上に「スポンサー」という枠があり、ここにお金を払うと自社ホームページを載せることができる仕組みです。

SNS広告も、タイムラインの2番目や3番目等が「広告枠」になっており、お金を支払うと自分の投稿を優先表示できます。

広告費などのお金はかかりますが、士業の世界ではインターネット広告が集客効果が一番高いです。

(大手社労士事務所等はインターネット広告を使って効率よく集客をしています)

ただ、インターネット広告を出すためには、「ホームページ」や「LP・ランディングページ(後述)」が必要不可欠です。

ホームページなどのWeb集客の土台ができている社労士が、「集客スピードを上げたいときに踏むアクセル」というイメージが正しいです。

4. LP(サービス特化のページ)

インターネット広告は出せば終わりでありません。

広告を打ったら、クリック(またはタップ)してもらい、自分のWebサイトに誘導する必要があります。

このとき、ホームページに直接誘導するケースは少なく、LP(ランディングページ)と呼ばれる「1テーマ専用の相談窓口ページ」を用意するのが一般的です。

LPでは、1ページの中で「あなたのお悩みごとは、私たちのサービスを使えば解消されます。ぜひお問い合わせください」と紹介し、最後にお問い合わせフォームへ自然に誘導します。

1ページの中でどんどん相手に読み進めてもらって、購入意欲を次第に高めていき、お問い合わせにつなげるのです。

「インターネット広告から誘導する先は、ホームページでもいいのでは?」と考えられる方もいらっしゃるかもしれませんが、できればLP(ランディングページ)の方がオススメです。

ホームページは7〜10ページあることが多いので、スムーズに購買意欲を高められません。なので、ホームページは会社見学と商談を同時に進めるようなものです。

LP(ランディングページ)は1ページのみなので、テーブルに向き合って商談のみに専念することができます。

インターネット広告とLP、さらに運用代行を組み合わせると、初期費用はかかりますが、すぐに集客を生み出せるのが最大の強みです。

5.検索対策(SEO)マーケティング

ホームページやブログからも、検索経由で社労士の仕事の依頼を受けることができます。

社労士のホームページがGoogleの検索結果に表示される仕組みはシンプルです。ホームページを公開したり、ホームページ内でブログ記事を書くと、Googleの検索結果に表示されます。

検索する側から見ると、Googleの検索結果に出た記事を通して社労士事務所を知り、「この先生なら信頼できそうだ」と感じたときに、お問い合わせへとつながるのです。

検索対策(SEO)の集客の強みは、投稿する記事や分析が社労士事務所の財産になりやすいところです。

インターネット広告でGoogle広告を出すと、検索結果の一番上に表示されます。(スポンサー枠)

インターネット広告は集客しやすいのですが、どうしても毎月の広告費やLP制作費、運用代行費用など、多額の宣伝広告費がかかります

検索対策(SEO)は、検索結果のスポンサー枠の下に表示される仕組みです。Googleが有益と判断した基準で順位がつくので、検索結果自体には無料で表示されます。

費用がかかるのは、SEO対策の業者と組んで記事制作や検索対策(SEO)をする部分のみです。

一度上位に表示されると、多少の順位変化はありますが、数ヶ月から数年にわたって安定的にアクセスを集められる可能性があります。

コストパフォーマンスが良く、開業まもない社労士事務所と相性が良い手法です。

6. SNS(X / Instagram / YouTube / noteなど)

社労士事務所のSNS集客の手法は、2パターンあります。「悩み解決の情報を発信する方法」と「人柄を伝える方法」です。

1つ目は、「悩み解決の情報を発信する方法」です。

・後々のトラブルを防ぐために就業規則を作る時の注意点
・社労士と顧問契約を結ぶ時にオススメの探し方
・障害年金を申請できるか、該当するためのチェックポイント解説

などなど、検索対策と同じように「お悩み解決」に焦点を当てて解決します。自分で解決できる人は内容を参考にしますが、「自分でできない」「面倒だ」と思ったら、SNSで見た社労士に依頼することを期待できます。

2つ目は、「人柄を伝える方法」です。

社労士の先生は顧問契約を結んだり、障害年金の手続をするので、数ヶ月間、数年間の付き合いになります。

そこで大事になるのが、社労士と依頼者の相性です。仕事ぶりだけではなく、「気軽に相談できそう」「真面目そう」「趣味の話が合いそう」などの人間性も重要になってきます。

・毎日の仕事と日常の様子
・趣味の発信
・ポジティブな発言、時事ネタに対する私見


「社長さんがなんとなくフォロー→半年後に相談」という未来の種まきとして機能したり、他の社労士さんと迷っていた時に「人柄が良さそう」で決め手にまることもあります。

「悩み解決の発信」はコンテンツの作り込みが肝心ですが、「人柄の発信」はスタートしやすいので、開業直後からでもオススメです。

社労士のWeb集客はどこから手をつければいいか?

社労士のWeb集客と言っても、さまざまな選択肢があり、並べると「どれも大事そう」に見えます。ただ、いきなり全部やろうとするのは現実的ではありません。

実際に、Web集客が安定している事務所を見ると、最初から全部を行ってきたわけではありません。

このときに役立つのが、マーケティングファネルという考え方です。

マーケティングファネル

「購入・申込」に近い方から制作していき、「認知」「興味・関心」は準備が整った後に行うとうまくいくことがマーケティング的にも証明されています。

優先順位はこうです。

  1. ホームページ(事務所サイト)
  2. Googleビジネスプロフィール(Googleマップ / MEO)

──ここまでが「土台」。「購入・申込」であるお問い合わせ先を作り、「比較・検討」の材料を出して、相談・依頼を受けられる体制を整える。

そのうえで、

3. SNS(人柄発信)
4. 検索対策(SEO)

──ここまでが「問い合わせの露出を増やす入り口作り」。徐々に「認知」拡大や「比較・検討」の材料を増やす。

最後に、

5. 広告・LP(ランディングページ)
6. SNS(悩み情報解決発信)

──これは「集客加速させたいときのブースター」。「認知」や「興味・関心」の露出を増やして、問い合わせ増加を目指す。

この順番で進めると、「購入・申込(お問い合わせ)」「比較・検討」というゴールができているので、仕事の依頼がきやすいです。

逆にいうと、土台が弱いままSNSや広告という「認知」や「興味・関心」に走っても、お問合せ先や比較・検討できるホームページがないと、社労士に相談や依頼されにくいと言えます。

Web集客の最初の一歩は「ホームページ」と「Googleマップ」

このようにWeb集客は、マーケティングファネルに基づき、「集客の公式」が出来上がっています。

ホームページは、「この先生に話していいのか?」という不安を下げる場所です。

Googleマップ(ビジネスプロフィール)は、「ちゃんと存在する事務所なのか?」を確認する場所です。

この2つが揃うと、「初めての人が問い合わせしやすい状態」ができます。

士業専門ホームページ制作を行っている親和ホームページでも、この点に着目して社労士のホームページ制作とGoogleマップの整備に力を入れているのが特徴です。

実際に、ホームページとGoogleマップが整備された社労士ホームページは、問い合わせや相談が入るようになっています。

さらに、検索対策(SEO)と組み合わせることにより、1か月に障害年金の問い合わせ7件・契約5件に伸びたり会社や店舗からの顧問契約が何件も来ています

まとめ:紹介だけに頼らない“次の柱”を今から用意しておく

社労士のWeb集客は、派手なSNSや難しい広告運用から入る必要はありません。

まずは「ホームページ」と「Googleマップ」、この2本柱を整えておくだけで、知らない会社からの問い合わせが入る土台ができます。

あとの5つ(LP・ブログ・紹介導線・SNS・広告)は、その土台にのせていく“追加パーツ”です。いきなり全部やる必要はありません。順番を決めて、一緒に形にしていけば大丈夫です。

親和ホームページでは、社労士ホームページ制作と集客に力を入れています。

実際に、社労士の先生から、

「公開後の集客までサポートしていただいて助かります」
「数ヶ月間でホームページから顧問契約が3件ありました」
「1ヶ月間でホームページから障害年金の問い合わせが7件あります」

と喜びの声をいただいています。

社労士のWeb集客は、ウェブマーケティングに沿って正しい手順で制作して集客運用を行えば、多額の宣伝広告費をかけることなくコストパフォーマンス良く集客できます。

親和ホームページでは、初回無料の30分オンライン相談を実施中です。

「自分にとってWeb集客の方向性が分からないので、話だけでも聞いてみたい」
「見積もりだけでも取ってみたい」

などにも受け付けています。

▼ お気軽にこちらからお問い合わせください

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